- うらかん
東宝さんさぁ……なんだいこれは?
※DQ映画の感想です。ネタバレ注意
何ってドラゴンクエストの映画です。
あのシーンまでは細部に不満はあっても仕方ないかなと思ってみていました。
幼少期カットかよ! とか主人公ちょっともにょるなぁとか、タバサがいねえ! とか色々感じつつも、でも十分楽しんではいました。
端折り過ぎだから初見の人にはなにがなんだかわからないだろうけども、腐るほどプレイ済みの身にとってはバックボーンは万全だから、始まってすぐパパスが死んでもそれなりにぐっと来ましたし。何より大好きな5の世界観が美しく再現され、確かにそこに存在していることに満足していました。
でも、あのシーンになった瞬間、そういう感情はすべて無に帰しました。
リアルにこんな顔ですよ。

もう台無しですよね。
いままで感情移入して、そこに確かに存在していた世界が虚構であったとされたんです。
もう楽しんでた自分なんだったん? って感じですよね。
いやドラクエ自体作り物じゃないかって? いやいや、創作ってのは恐ろしいもので、作者がそこにカップがあると言ったらその世界のそこにはカップがあるんですよ。
しかしあのシーンで、作者様の方から、我々が感情移入していた世界は虚構だったと直々に申し渡されてしまった……。
その世界をその世界なりに受け入れて、好きになりかけていた自分にとってはとてもつらかった!
途中でちょっとおかしいと思ったんです。ユアストーリーって言うには、方向性を限定しすぎるなあと。
僕はビアンカ派なわけですが、映画館に入る前に「山田……頼むぞ……」とひとりごちる程度には不安に思っていたんですが、どこか結婚はしないでエンディングだろうなあと合点していた部分があったんです。だってユアストーリーだもの。
しかし割とあっさりビアンカと結婚。
あれ? ですよね。「ユアストーリーって! 俺のストーリーじゃ嫁はフローラや! (デボラや!)」って人も当然いるわけで。
プサンが「今回はそういう事になっとる」みたいなこと言ったのもそう。周りでは笑いが起きてましたが、あの時は堀井さんが監修していてこんなセリフはおかしいなと思っただけでしたがとんでもない伏線でした。
そして伝えられたテーマが、「ゲーマーってバカにされて辛かったね! 卑屈にならないで胸はっていいんだよ! 無駄じゃないんだ!」 といったもの。
………
……
…
やかましいわ! いつの話やねんそれ。その主張するならゲーム脳とか流行ったときやろ。20年遅いんじゃ。
電車乗ったら周囲でソシャゲーポチポチ、中高年にポケGOが流行って、eスポが出てきた現在に言うことちゃうわ。時代錯誤も甚だしい。
何がはらたつってこんな主張のために好きなゲームをだしに使われたことですね。
二次創作してる身でなんですが、二次創作なんて所詮まがい物なんですよ。いくらいいものを作っても公式に認められることはないし、公に対する影響力なんてないに等しい。ドラえもんの最終回とかそうでしょ。アレもすごく良くできたものでしたが、都市伝説の一つ程度の話でしか残っていません。
でも公式は違うんですよ。重いんです。公式がこう! といったらこうなんです。LEDミラージュは何者にも触れ得ないレベルで最強のロボットなんです。
だからこそ、公式はうかつなことはできないし、ものを作るにあたって慎重であってほしかった……。
あーつっら!
点数はなしです。つけるならマイナス1億点ですけど、記憶に残したくない。神龍がいるなら金や健康よりDQの映画をなかったコトにしてほしいと頼みたいくらい。いや金があれば買収してもう一本作らせられるか。
あのシーンまでなら80点です。細部に不満はありましたが、それまで十分楽しめていたので。
長文乱文雑文失礼いたしました。